2015年 夏 トップに戻る


カチカチ山の生き物
シリアゲ(ヤマトシリアゲ) シリアゲムシ科 20mm前後
シリアゲムシ類は、2億5千万年以上前、三葉虫がいた頃にすでに出現していたとされる、原始的な昆虫である。
飛翔能力も低く、華奢な印象を受けるが、不思議としぶとく繁栄している。
シリアゲムシより早く、およそ3億年前から出現した昆虫で今日も繁栄しているトンボやゴキブリは不完全変態である。
シリアゲムシは完全変態をする昆虫の最も古い一群で、胸と腹とがはっきりとは分かれていない原始的な構造をしている。
シロスジナガハナアブ ハナアブ科 22mm
アシナガバチに擬態しているようで、特に 飛んでいる時はアシナガバチに見える。
アブとハチ一見似ていることもあるが、生物の分類上は(もく)が異なる。ハチは膜翅目、アブは双翅目。目(もく)が違うということはウマとネコほどの違いであるが、気にしない人にとってはウマでもネコでも、どちらも四つ足。

アブとハチとの一番の違いは、翅の数。昆虫の翅は前翅と後翅とをあわせ基本的に4枚。双翅目に属するアブ、ハエ、カ、ガガンボ等は前翅が2枚あるのみ。(退化した後翅は翅としては働かないが、平均棍という姿勢制御器官となった)

以下、しばらく双翅目の昆虫
スキバツリアブ ツリアブ科 15mm
 タカサゴハラブトハナアブ ハナアブ科 14mm
トゲツヤイシアブ ムシヒキアブ科 20mm前後
トゲツヤイシアブの顔
チャイロムシヒキ  ムシヒキアブ科 20mm前後
ウデゲヒメホソアシナガバエ アシナガバエ科 4〜5mm
メタリックで美しいが小さすぎる。


オオシオカラトンボ オス
オオシオカラトンボの背中
翅の付け根に筋肉が直結するメカ。 むき出しのシリンダーヘッドのようだ
シオカラトンボ メス
シオカラトンボの背中
トンボの首はよく回る
オオトビサシガメ 幼虫
オオヘリカメムシ 幼虫
ヨコヅナツチカメムシ
ムネアカセンチコガネ ムネアカセンチコガネ科  13mm
コフキコガネ コガネムシ科 30mm
ややおおがたのコガネムシ。粉が吹いた外見のはずが、捕まえて触っている間にツルツルに
コフキコガネ  大きな触角がかっこいい
ヒメトラハナムグリ コガネムシ科 10mm


モンスズメバチ
カチカチ山の手前お地蔵さん四つ辻を北東に降りたところ、半枯れの桜のうろにモンスズメバチの巣があった。
入り口は一つ。見張りが目を光らせる。
ときおり、出入りが重なると小さな入り口は混雑する
一方、カチカチ山への山道口、配水池の庇部分にはキイロスズメバチが巣作り。
昨年は駆除されてしまったが、今年はどうなることか。
今年も、不自然愛好家のどなたかが町へ駆除を依頼するかも。
スズメバチの巣について
ネット上に蜂の巣駆除業者のサイトがあった。業者なのでくわしいが、書き出しは業者らしくないとも言える。
視聴率稼ぎのTVの影響により、依頼主が無駄銭を使い、駆除する必要のない蜂達まで駆除されています。
スズメバチは、本当は無駄な攻撃はしてきませんよ・・・・・・

ということで、スズメバチの種の違いやその性格の違いが述べられている。
 http://www.geocities.jp/benriya_minoyan3/hachi/1.html 


ヤブガラシの花と虫たち
ヤブガラシはその名の通り藪を覆い尽くして枯らすほど繁茂する蔓性の草で、地下茎で繁殖する。
かつては田舎道の脇や空き地のいたる所に見られたが、刈り払い機が発達してからは、年々減少している。
こまめに草刈り、こまめに水分−−これが夏の農作業スタイル全国スタンダードとなって、そのせいで、ヤブガラシをはじめとする昆虫写真の野外スタジオは減ってしまった。 
草むらは虫の住居、草花は虫の食卓。  薬剤だけが虫の敵ではない。

昆虫の写真を撮っていると、ヤブガラシの群落が好きになる。小さい花の一つ一つが蜜の泉となって、さまざまの虫を呼び寄せるが特に蜜の好きな、蝶、蜂、虻の類が好んで集まる。
昆虫の撮影に向いているというのは、花群がテーブル状に広がるので、見渡しがよく、また自然な姿勢で写真が撮れて疲れない。花びららしい花びらがないのも対象が隠れてしまうことがなくてよい、などなど。
オオスズメバチ
コガタスズメバチ (上との違い判るかな)
クロオオアリ
オオハラナガツチバチ
イチモンジセセリ



夏休み自宅観察
夏は暑くて出歩きが少なくなるので、ネタ不足を自宅撮影画像で補う
カラスウリ
カラスウリの花は夜咲きで朝にはしぼんでしまう。
夕方に咲きそうな蕾を取ってきて来て、家で咲かせた。
カラスウリは雌雄異体だという。下記写真は雄花
花びらの先がひげ根のように分岐している。
美しいレースに見立てるか、身の毛のよだつメドウサを連想するか、とにかく異様な花弁は何の役に立つのだろうか。
スズメ
夏の初め、小鳥たちの多くは山に帰り、住宅街ではシジュウガラがの囀りとスズメの声がが聞こえるのみ。
たわむれに、残飯を庭に置いてみた。
しばらくしてスズメがやって来る。
時間が経つ内に噂が広まったか、子連れもやって来る。
お母さんチョウダイ!
アーン          
       親子って、いいな